NPO法人 ボーダレス 設立経緯
近年、ノーマライゼーションという考え方が社会に浸透し、バリアフリーの街づくりの推進や、
支援費制度の導入など、障がい者の社会参加と在宅での自立した生活のための施策がとられています。
しかし、障がい者が在宅で自立した生活を営むにあたり、障がい者と健常者の相互理解の不足、
障がい者介助のスキルを十分に持ったヘルパーの不足、障がい者自身の自立生活への理解の不足、
街なかに多くある物理的障壁の存在など、まだ数々の解決すべき問題があります。
障がい者も健常者も社会の構成員として共に活動できる社会を構築するためには、
これらの問題点をひとつひとつ改善していかねばなりません。
そこで、私たち、在宅で生活する障がい者やその支援をしてきたヘルパーは、次のような行動が必要だと考えるにいたりました。
それは・・・
・健常者が、学校や地域における体験学習を通じて障がい者への理解を促進すること。
・障がい者自身が、在宅での自立生活の意義を理解し、ヘルパーの受け入れ体制を構築すること。
・障がいのレベルや障がい者の生活ニーズに応じた十分な介助スキルを持つヘルパーを育成すること。
・障がい者と健常者の共同作業・空間共有の実践の場が確保されることです。
これらは、相互に作用しあい相乗効果を生み、障がい者と健常者の共同社会の実現に寄与するものと考えます。
私たちは、これらの活動を非営利で行うために、NPO法人ボーダレスを設立しました。
目 的
この法人は、ノーマライゼーションの理念の下、障がい者及び健常者を含むすべての市民に対し、
バリアフリーの促進、カウンセリング、障がい者の介助及びヘルパー育成等の事業を行うことにより、障がい者・健常者の相互理解を深め、
あらゆる人々がともに安心して生活できる社会の発展に寄与することを目的とします。